骨を再生させてインプラント治療を可能に
インプラント治療とは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入させて人工歯を安定させるものです。そのため顎の骨が痩せて厚みがなくなると、歯根が固定できないため治療を進めることができません。
このとき、骨の再生を促して骨量を回復させるのがGBR(骨補填剤による骨再生誘導法)です。
不足した歯槽骨に補塡剤をおき、メンブレンと呼ばれる膜で覆うことにより、歯肉の再生をおさえつつ骨の再生を促します。
治療の流れ
1.CT撮影
治療箇所をCTで撮影し、骨の痩せ具合を確認します。
2.歯ぐきを切開して確認
治療箇所を切り開き、インプラントを挿してみて必要な深さと角度を確認します。
3.自家骨を移植
あらかじめ採集した骨を、骨量の足りない箇所に入れます(インプラント埋入のために切削した骨を集めておいたり、または大腿骨や肩甲骨から骨を採取することもあります)。
4.メンブレンで覆う
骨を移植した後、メンブレンでその部位をカバーします。
5.縫合と骨の再生
メンブレンをかけたまま、歯ぐきを縫い合わせます。個人差がありますが、4~7カ月の期間をおきます。
6.インプラント治療の再開
自家骨を中心に骨が再生していることを確認した後、インプラント治療を再開します。